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住宅(浴室)改修事例

  1. 自己紹介
  2. 自宅外観
  3. 浴室改修前図
  4. 浴室改修前状況等
  5. 希望条件
  6. 改修後図
  7. 改修後図2
  8. 浴室改修後写真1
  9. 浴室改修後写真2
  10. 浴室改修後写真3
  11. 洗い場マット
  12. 浴室を改修して その1
  13. 浴室を改修して その2
  14. 住宅改修助成制度
  15. トイレ
  16. 使用している寝返り機器
  17. ライトケア本体・リモコン
  18. パソコン操作環境
  19. 電話

住宅改修事例集(平成16年)へ戻る


1.自己紹介

  • 家族構成 妻・子・両親・私
  • 職業 建築士

車椅子に乗り始めたのは子供が生まれる前後の頃、30台半ばまで設計事務所に勤めていましたが、その後独立。自宅一部を事務所として仕事をしています。

仕事は東京の大手事務所の孫請けや他の事務所の下請け(これらは学校・マンション…の箱モノ)や、知り合いの工務店の住宅設計やリフォーム等の図面を書いています。

パソコンの普及と私が手書きが限界かなと云う時期が同じ位で、幸運にも今もこうしてCADソフトを使い図面を書いて仕事を続ける事が出来ています。


2.自宅外観

家は平屋建てで車椅子でも動けるように設計しました。

敷地は盛り土を高くして玄関までをスロープとし、車や車椅子でのアプローチを容易にしました。

スロープ奥の庭から車椅子のまま家には入れますし、手動車椅子であれば玄関から入れます。


3.浴室改修前図

改修前の浴室は浴槽共タイルの造り付で、広さは1.25坪。

当時、私は家の中では「膝立ち歩き」で移動しており、浴槽脇に腰を下ろすスペースを取り、浴槽内にも一段腰掛を造り、入りやすく造った。

洗い場は木製スノコを敷き、脱衣室との床段差無し。


4.浴室改修前状況等

改修前

  1. 父が入浴介助
  2. 洗い場 = スノコ敷き

問題点

スノコ面から浴槽天端=15cm

当時の状態で一人で入浴し易い様に作ったが、介助が必要になり、介助者入れるのが楽になるように造り直したい


5.希望条件

  1. 洗い場面とほぼ平らに浴槽を埋め込む
  2. シャワーを2ヶ所取付ける
  3. 脱衣室と洗い場の段差無し
  4. 横になって身体を洗えるスペースを確保
  5. 両親の今後を考慮し、手摺を設置

6.改修後図

改修後も全体スペースは同じで、ユニットは使わず床・壁仕様もタイル貼り。
浴槽は人造大理石を使用。
浴槽の向きをタテ向きにして、その脇に横になれるスペースを確保。


7.改修後図2

浴室パース


8.浴室改修後写真1

浴槽は洗い場と平らになる様、埋め込んだ。


9.浴室改修後写真2

  • 浴室入口は有効開口850mmの引戸
  • 床は脱衣室とフラット
  • 2つ目のシャワー 介助者が使うに便利

10.浴室改修後写真3

  • 窓は大きく開放的に
  • 青いマット下には大き目の排水溝が縦に設けてある(蓋付き)

11.洗い場マット

ゴム製のマットなので、どうしても「カビ」の問題は付きまとう。
昨年「日常生活用具・入浴補助用具」の申請を再度して入替えた。

寸法:
25cm×25cm(カッターナイフで切断可)
商品名:
エラスティフロア
価格:
1,600円/枚
備考:
入浴補助用具で給付対象、色は青しか無い

12.浴室を改修して その1

  • 洗い場で横になって洗え、本人は楽
  • 私を浴槽に、は楽になったが、今後両親が高齢化して足腰が弱った場合、入り辛い問題が出てくるかもしれない。
  • シャワー2ヶ所は介助者も使い易い!
  • 水廻りの工事は工費も嵩むが、助成制度を調べ有効利用。

13.浴室を改修して その2

今回浴槽を埋め込んだが浴槽排水の関係上、排水側溝とのレベル差がある程度無いと埋めこむ形は採れない。

  • 浴槽と洗い場が平ら=一人の介助でも浴槽の出入が可能
  • 横になったまま洗えるので介助者共楽
  • 入浴後は脱衣室で床に座った状態で身体を拭き、着衣後抱えてもらい部屋へ移動
  • 床マットは滑らず当りも比較的柔らか
  • スノコ同様カビ対策は必要

14.住宅改修助成制度

N市の場合。対象家族の収入の合計=600万円以下が助成対象。

(以前は1回申請して使えば助成金額まで達していなくてもそれでおしまいだったが、今年から助成金額を限度額まで数回に分けて利用する事が可能に変更された。)


15.トイレ

  • 開口巾を850mmと広くとり、車椅子のまま入れる大きさ。私が腰掛けて使う時は、二人で抱えてもらう。
    家にリフトは無い。
  • 柱芯々寸法
    1212×2424 (4尺 × 8尺)
  • 両親の部屋近くにも1ヶ所別にトイレ有り

16.使用している寝返り機器

商品名:
ライトケア
製造元:
日本MDM
概要:
左の写真のシートを布団の下に敷き、本体より送られる空気により、左右交互にマットが膨らむ。

17.ライトケア本体・リモコン

  • 本体は30cm角位の大きさ。傾き角度は2段階から選択できる
  • リモコンでオン・オフ静止等操作。連続の自動運転も可
  • 私は「自動運転」で使用している。

18.パソコン操作環境

  • 私はまだマウス操作が可能で、マウスを駆使しています。
  • キー入力はフリーソフトの画面キーボードを利用
  • 各機器のスイッチ入力は、家の人が行ってくれます。

19.電話

パソコンにヘッドホン式の電話を接続。

  • ダイヤラというソフトにマウスで電話番号を入力して写真上の黒い本体のボタンを一つ押せば通話できる
  • 受信もボタン一つで
  • 通話できる。