ソフトバンク藤本新監督と九州地方本部
九州地方本部主催による福岡Yahoo! JAPANドーム野球観戦ツアー(平成23年9月)の写真
筋ジストロフィーの患者や家族に対し、永年わたって支援する
藤本博史さんが福岡ソフトバンクホークスの監督に就任
九州地方本部 白木洋
筋ジストロフィー患者と家族に対し、永年にわたり支援をしている藤本博史さんが令和3年10月29日、プロ野球の福岡ソフトバンクホークス監督に就任することが正式公表されました。
藤本さんと筋ジストロフィー患者との関わり合いは、約25年も前にさかのぼります。そのころ、ダイエーホークスのレギュラー選手として活躍していましたが、シーズンオフになると、福岡県の国立療養所筑後病院(当時)や、大分県の国立療養所西別府病院、熊本県の国立療養所再春荘病院等の各筋ジス病棟を訪問し、患者や家族を勇気づけてくれました。この病棟訪問は数年に及びました。
平成10年、藤本さんは神戸のオリックスブルーウェーブに移籍しましたが、1年後(平成11年)には引退、福岡市に戻って、居酒屋「うまいもんや藤もと亭」を経営。そのかたわら、テレビやラジオの解説や、野球評論家としても活躍していました。
平成12年秋、藤本さん自らが中心となり「筋ジストロフィー患者さんの積極的な社会参加と、意欲向上に向けた支援活動」を宣言しました。地元の財界人や、ホークスの選手、また各分野のスポーツ選手に呼びかけて、ゴルフ場を貸し切り「第1回、藤本博史チャリテイーコンペ〝筋ジストロフィーの子供たちのために〟」を催しました。コンペには200人以上の方々が参加し、終了後に、スポーツ選手たちが持ち寄ったバットやグローブをはじめとするグッズのチャリテイーオクションを行い、売り上げ金全額をその場で筋ジストロフィー協会九州地方本部に寄付をして頂きました。
その後平成23年、藤本さんはソフトバンクホークスの二軍コーチとしてプロ野球界へ復帰、同時に居酒屋「うまいもんや藤もと亭」も閉店して指導者一筋で活躍していました。しかし、「藤本博史チャリテイーコンペ〝筋ジストロフィーの子供たちのために〟」だけは、復帰後も引き続き毎年シーズンオフに開催していました。令和元年には節目となる第20回目が開かれましたが、残念ながら、令和2年は新型コロナウイルス感染拡大のために中止になりました。
九州地方本部は、チャリティーに熱心な藤本さんの意を汲み、毎年、野球に興味のある九州各県の筋ジストロフィーの患者さんや家族の皆さん(70人~80人)を招待して、福岡市内のホテルに宿泊と、福岡ドーム(現PayPayドーム)での野球見学を毎年実施しています。また寄付の一部を、九州各県の支部が持ち回りで開催する九州ブロック大会にも補助をしています。
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(以上、ホームページ運用チーム)