日本小児科学会 子どもへの接種に対する考え方
ファイザー社の新型コロナワクチン接種対象年齢が12歳以上へ引き下げられたことを受けて、日本小児科学会は16日、学会の見解として、「新型コロナワクチン~子どもならびに子どもに接する成人への接種に対する考え方~」をホームページで公表しました。現時点での情報に基づくもので、引き続き新型コロナワクチンに関する情報を収集して解析を行い、内容を変更することがあり、さらに、本件に関するQ&Aを近日中に掲載する予定ですとしています。
(日本小児科学会)新型コロナワクチン~子どもならびに子どもに接する成人への接種に対する考え方~(外部のサイトを開きます)
以下、ホームページから部分的な引用です。
2.子どもへのワクチン接種の考え方
1)重篤な基礎疾患のある子どもへの接種
国外では、神経疾患、慢性呼吸器疾患および免疫不全症を有する子どもの新型コロナウイルス感染例において、COVID-19の重症化が報告されています。国内においても接種対象年齢となる基礎疾患のある子どもの重症化が危惧されますので、ワクチン接種がそれを防ぐことが期待されます。
しかし、高齢者と比べて思春期の子ども達、若年成人では接種部位の疼痛出現頻度は約90%と高く、接種後、特に2回目接種後に発熱、全身倦怠感、頭痛等の全身反応が起こる頻度も高いことが示されています(例:37.5℃以上の発熱は20代で約50%、50代で約30%、70代で約10%)。以上のことから、ワクチン接種を検討する際には本人および養育者に十分な接種前の説明と接種後の健康観察が必要であると考えます。
基礎疾患を有する子どもへのワクチン接種については、本人の健康状況をよく把握している主治医と養育者との間で、接種後の体調管理等を事前に相談することが望ましいと考えます。
(以上、ホームページ運用チーム)