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渡辺先生の講演全文をテキスト公開(再掲)

  • JMDA

 第56回全国大会(5月18日)での渡辺一史先生のご講演をテキスト(文章)で公開しています。以下は冒頭の部分のみの紹介で、全文は会員限定ページの「筋ジス全国大会報告」でご覧ください。

 

第56回全国大会メイン講演

「『こんな夜更けにバナナかよ』──原作執筆と映画化の舞台裏」

 

ノンフィクションライター 渡辺一史先生[略歴]1968年生まれ。北海道大学文学部を中退後、フリーライターに。『こんな夜更けにバナナかよ』(文春文庫)で大宅壮一ノンフィクション賞、講談社ノンフィクション賞を受賞。他の著書に『なぜ人と人は支え合うのか』(ちくまプリマー新書)など。札幌市在住。

 

15年かかって実現した映画化

 

 みなさん、こんにちは。渡辺一史と申します。昨年12月に、「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」という映画が公開されましたが、私がこの映画の原作を出版したのは2003年のことですから、15年たって映画化されたことになります。

 「なぜ15年もたって映画化されたのか?」とよく聞かれるのですが、じつは出版直後からテレビドラマ化や映画化のお話はいくつもいただいていたのです。でも、どれも企画倒れで実現しませんでした。ですから、今回もまた実現しないだろうとタカをくくっているところがあったのです。

 実際に、映画を制作した松竹という映画会社のプロデューサー、それから前田哲さんという監督に初めてお会いしたのは、映画公開の3年前の2015年のことですが、それから2年間はまったく話が動きませんでした。それが、2018年に入ってすぐ、大泉洋さんや高畑充希さんの出演が決まったと連絡を受けるやいなや、急にバタバタと現実化し始めたんです。映画というのは、往々にしてそういうものなのだそうですが、さらには年内に公開されることになったのですから、私自身驚いてしまいました。(以下、会員限定ページに続く)

 

(以上、ホームページ運用チーム)