エクソン44スキップDMD治療薬について
筋ジス協会のホームページは、会員の皆様が納める会費によって運営されています。
そして、筋ジス協会は、会員の皆様からの要望が多い医学研究情報の発信に努めています。
国立精神・神経医療研究センター(NCNP)は先日、開発中のエクソン44スキップDMD治療薬候補(NS-089/NCNP-02)の治験の成果をニュースリリースで発表しました。2020年5月発売のビルトラルセンに続いて、一日も早い発売が期待されるエクソン44スキップDMD治療薬の治療対象者と対象患者の割合は下のようになります。
■治療対象者(修復可能なエクソン欠失パターン)
14番目から43番目のエクソン欠失
19番目から43番目のエクソン欠失
30番目から43番目のエクソン欠失
35番目から43番目のエクソン欠失
36番目から43番目のエクソン欠失
40番目から43番目のエクソン欠失
42番目から43番目のエクソン欠失
45番目のエクソン欠失
45番目から54番目のエクソン欠失
出典は、Remudy通信 第11号(2014年6月発行)です。
Remudy通信(外部のサイトを開きます)
■対象患者の割合 海外の文献によれば、エクソン44のスキップによる治療の対象者はグループのうち上から4番目に多く、全体の6.2%に達します。
○ライデン大学(オランダ)の2008年の調査 エクソンスキッッピングの対象となるグループのうち人数の多い上位8グループ。下の数字は左から、順位、変異のエクソン、対象患者の割合の順。
1 51 13.0
2 45 8.1
3 53 7.7
4 44 6.2
5 46 4.3
6 52 4.1
7 50 4.0
8 43 3.8
Wiley Online Library より
Theoretic applicability of antisense‐mediated exon skipping for Duchenne muscular dystrophy mutations(外部のサイトを開きます)
(以上、ホームページ運用チーム)