シリーズ「輝いている会員の姿」 福岡支部 高橋 美紀さん
「スポーツ観戦で一人暮らしをエンジョイ」
私の病気は、脊髄性筋萎縮症です。福岡市で一人暮らしを始めて15年になりました。それまでは、5歳から30歳まで筋ジストロフィーの専門病院に入院していました。
私は、従来凄い人見知りでした。なので、一人暮らしを始める時にヘルパーさんとの生活をやっていけるのだろうかとても不安でしたが、色々なヘルパーさん達と関わるうち徐々に人見知りもなくなり、楽しく生活しています。
そんな私の趣味は、各種のスポーツ観戦です。福岡に住んでいることもあってソフトバンクホークスは勿論のこと、最近では、地元バスケットチームのライジングゼファー福岡まで色々と手を出してしまっています。その中でも一番好きなのがバレーボール観戦でとりわけ男子チームにハマっています。
学生の頃から、近郊でバレーの試合があるとよく母と車で出かけて行き観戦していました。一人暮らしを始めて数年後にたまたま友人と行ったバレーの試合で、あるチームを友人共々好きになってしまいました。
そうなると「たくさん試合が見たい」、「ファン感謝祭に行きたい(一泊)」という気持ちが湧いてきます。しかし、以前では行くとすれば近場の日帰りできる場所、友人と二人で一泊するなどということは介助の問題で無理だと諦めていました。それがこのチームを好きになってからは「どの公共交通機関を利用すれば行けるのか」、「一泊の介助の問題をどう解決すればいいか」という前向きな気持ちになって試行錯誤しながら問題をクリアしていき、今では基本としては日帰りが多いですが、時には一泊してバレーボール観戦を各地で楽しんでいます。
このように観戦に行くようになって、人見知りの私が、何かあれば知らない人にでも頼めるほど神経も図太くもなりました。このチームと出会っていなければこんな行動力もでなかったと思います。私を変えてくれたチームに感謝して、これからも体が続く限りたくさん観戦に行き、選手の方々と触れ会えることを楽しみに一人暮らしをエンジョイしていきます。