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シリーズ「輝いている会員の姿」 鳥取支部 田中 梢さん

「地元の繋がりが元気のもと」

  娘の梢は、福山型です。移動は電動車椅子、夜間呼吸器を使用しています。一昨年の11月に胃ろうの手術もしました。平日は、毎日デイサービスに通っています。休みの日は、よく近場のイベントへ出かけます。そのおかげか、ありがたいことに、いろんな人との繋がりができ、いろんなことをさせてもらえて、小さな夢をたくさん叶えることが出来ています。

 去年も叶った夢があります。

 写真は、去年イベントステージに出演させていただいた時のもので、梢が、「私のお兄ちゃんだけぇな」と言っているくらい大好きな人と撮ったものです。彼は、地元のよさこいチームでカッコよく大旗を振っている旗士で、よく声をかけてくれる優しい方です。もともと、鳥取の伝統芸能であるしゃんしゃん傘踊りを現代風に創作アレンジした踊りやよさこい、旗を観に行くのが好きだったのですが、彼の旗を観に行くうちに梢が「旗がやりたい」と。彼の口添えもあり協力をお願いした旗士や踊り子さんたちは筋ジスの子どもたちに関わるのも初めてだし、話を聞いて困惑しつつも快く引き受けてくださいました。いつも一緒に楽しいことをしている筋ジスの仲間たちも賛同してくれ、周りを巻き込んで梢の夢が動き出したのです。
 本番まで課題は山積で、正直やめようかと思ったこともありましたが、旗士、踊り子のみなさんは、演舞構成だけでなく、個々で違う車椅子のこと、道具を持つことが出来ない子どもたちにどう持たせたらいいか等々どんどん素晴らしいアイデアを考え実行改良、おかげで本番では、心配をよそに堂々とやり遂げた子どもたち。素敵な記憶と記録に残る素晴らしいステージとなりました。その様子は、YouTubeアプリでご覧いただけます。→〔4K〕「スマイル筋ジスクラブ☆2019あいサポートアートとっとり祭りステージ」https://youtu.be/z9KyFrBVoJK
https://www.youtube.com/watch?v=z9KyFrBVoJk

 こうして、大好きなお兄ちゃんと一緒に旗を振れて梢の小さな夢はまたひとつ叶ったのです。が、この日もうひとつお兄ちゃんのおかげで叶った夢があったことはまたの機会に。そして、みんなのおかげで地元の繋がりが元気のもとだと再認識できたことに感謝します!
                                                                                                     (田中美幸、母)