シリーズ「輝いている会員の姿」 北海道支部 石塚 全人さん
「名前入りの横断幕を持参して、車いすマラソン大会に参加」
私は養護学校高等部を卒業後、平日は生活介護事業所に通っています。土曜日は生活介護事業所のレクリエーションに参加したり、ヘルパーさんと映画やカラオケに行ったりしています。
また、高1の時から、「はまなす車いすマラソン」のショートレース(1・5キロ)に出場しています。表紙のカラー写真は、今年8月30日に開催されたマラソンで、ゴールした後に撮った1枚です。この大会は全国でも有数の車いすマラソンですが、今年は日本国内で唯一、夏に行われるフルマラソン大会として有名な「北海道マラソン」と合同開催となり、私も初めて公道コースを走りました。
レース中は、沿道から生活介護事業所の職員の方々や小学部の時の先生が応援してくださって、とても嬉しかったです。写真の横断幕は「釧路湿原車いすマラソン大会」で知り合ったT御夫妻からいただいたものです。それ以来、毎回、マラソン大会に出場するときは持参しています。
車いすマラソンの他にも、ゴロ野球のチームに所属して試合に出ています。自分で出来ることは限られていますが、それでも人生を楽しむことはできます。これからも家族で旅行したり、様々な行事に参加したりしようと思っています。
私が大事にしていることがもう一つあります。それは人との絆です。悲しい時も今まで出会った素敵な人達に励まされ乗り越えてきました。大好きな人が多いほど人生は豊かなものになると気づかされます。無理せず、楽しいことを見つけながら、毎日を過ごしていきたいと思っています。