シリーズ「輝いている会員の姿」 大分支部 中原 琴美さん
「笑顔で毎日を過ごすことが幸せ」
笑顔で毎日を過ごすことができるということ、それが私にとっての幸せです。
昭和61年大分県出身。小学校2年生から車いすに乗っています。学校は小中高と地域の学校に通いました。学校では、大切な友達もでき、勉強や勉強以外のこともたくさん学ぶことができ、学生時代の体験は私にとってかけがえのないものでした。
友達は、私を差別なく扱ってくれました。大人達が私の事に過保護になると「琴美だけ特別なのはおかしい」と反発をし、また私が出来ないところは支えてくれました。ただその頃の私はどこかで普通になろうと頑張っていたのかもしれません。
高校の頃、周りの友達はすぐに就職が決まっていき、私も卒業後は働きたいという思いで就職活動を行っていました。しかし、就職は上手くいかず、その時初めて自分が社会の中で生きていくということに障害があることを強く感じました。普通なことを普通に手にすることができない。そんな時、自分の夢を叶えることで自分に自信をつけたいという気持ちで、お金を貯めてカナダへ渡り、母と1ヶ月間ホームステイをしました。それから、私のペースで一つずつ夢を叶え、就職、一人暮らしをして、人に出会い、経験をする中で普通であることよりも自分らしくあることが大切なのだと気がつくことができました。
今は、市役所で働いていて、今年の7月にお付き合いしている人と結婚をしました。ヘルパーさんの力を借りながら、夫婦二人での生活を行っています。次の目標はお母さんになること。周りの人に感謝をして、これからも私らしく笑顔で毎日を過ごして、夢を叶えていきたいです。