シリーズ「輝いている会員の姿」 京都支部 前田 渉吾さん
「俳優となる夢を目指して頑張っています」
僕は今、俳優になるという夢を持ち、俳優の勉強をしたり演劇部の部活動で舞台に立ったりするなどをして頑張っています。俳優になる夢は中学3年の頃からあって、高校生になったら演劇部に入りたいと思っていました。そして演劇部のある高校を探し今の高校に入学しました。
正直、演劇部に入る前は不安もありました。僕が演劇部に入ってもキャストとして出してもらえるのか、周りの人からどう思われているのだろうとか、仲間外れにされないだろうかとか、いろいろ思っていました。でも入ったらその不安は一気に無くなりました。演劇部はアットホームな部活で僕が入ってきても快く迎え入れて頂けました。僕の周りからの印象は、優しく真面目でお人好しだったそうです。先生と先輩と同級生はすごく優しくて僕のことも気にかけてくれました。すごく感謝しています。
現在高校2年生になって周りからの薦めで副部長として頑張っています。今年も9月16日~18日に大会(京都府高等学校演劇連盟中部支部大会)が開かれ、そこに僕の高校も参加しました。去年もこの大会がありキャストとして出してもらえました。残念ながら府大会の出場は出来ませんでしたが、優秀賞をもらって納得のいく演技が出来ました。そして今年は僕の中学生の時の思いや実体験を基にした脚本を先生、演劇部のメンバーで作り上げて『青春讃夏(せいしゅんさんか)~僕らの時間~』という劇を上演しました。
この劇には本当の幸せとは何かという問いかけの念も入っています。見ているひとがそれぞれのキャストに感情移入して共感してもらえ、見ていて飽きる事のない劇を目指して頑張りました。先生はこの何年かの間で一番演じるのが難しい台詞劇だと言っておられ、それを聞いて僕は本当に出来るか不安でした。しかも今年は脚本の完成も遅くなり、夏休みにメンバー全員が揃わない事も多く作り上げるのが大変でした。本番1週間前に文化祭があり、そこで上演しました。全くうまくいかずみんな悔しい思いをしました。それもあって1週間の間、猛練習を繰り返し支部大会本番に挑みました。
舞台に立つと1年前より楽しく悔いの残らない劇をすることが出来ました。みんなの思いが一つになった気がしました。当日台風のせいでスケジュールが大幅に変更して、結果発表が1週間遅くなりましたが、見事、最優秀賞を受賞10月29日の府大会の出場が決まり、近畿大会出場を目指しています。それもこれも色んな人の協力があり作れたものです。すごく感謝しています。俳優になるためにはまだまだ長い道のりですが、これからも頑張っていきます。